こちら法隆寺駅前ガーデンタウンS邸のリビングで、
天井には包装紙で養生された化粧梁が見えます。
実はこの化粧梁、火気使用室に設置するためには垂れ壁を設ける等の
内装制限があります。
LDKの場合、キッチンに据えられたガスコンロがこの‘火気’にあたります。
設計段階よりS様とはこのことについて検討を重ね、
どうしても熱源のガスは譲れないこと。
キッチンのところは天袋や垂れ壁を設けずオープンにしたいこと。
でもリビングは梁を見せたい。。。
ということで、リビングとダイニングキッチンの間にH=500の垂れ壁設置することで、
決定していました。
しかし、実際H=500の垂れ壁がここにできるとなると、
とても圧迫感があり、せっかくの天井高2700が生きてきません。
今日は急遽、S様に再確認のため現場に来て頂き、
検討して頂きました。
ガスコンロをIHにするか?このまま垂れ壁を設けるか?
はたまた梁見せをやめるか?
究極の選択の結果、梁見せを諦めること決意されました。
やはり毎日の調理にガスは欠かせないとの奥様の選択です。
ご主人も快く納得頂き、
おふたりで見納めにしばらく化粧梁を見つめておられました。
究極の選択でしたが、現場で再検討頂けたので、
建築側もお施主様側も納得して工事が進められます。
S様ありがとうございました。